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循環する地域づくり研究所

 
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ブログ( 66 )
 
産直提携・身土不二の会・メルマガ【第5号】
2017/03/21


発行日:2017年3月15日
発行責任者:循環する地域づくり研究所・主宰 東孝次(産直提携・身土不二の会・事務局)
発行頻度:不定期
今回のテーマ: 「農」を考える(「先進事例紹介」はお休みです)


 第5号の記事は次のURLへお進みください。
 http://blog.canpan.info/junkansurutiiki/archive/70



【お願い】
 皆さんからの疑問、質問、原稿を募集しています。併せて、この会に参加くださる方も募集しています。参加を希望される場合は、お名前、ふりがな、住所(大字名まで)、E-mailアドレス、Facebook登録の有無、主な所属団体を事務局までメールでお知らせくださるようお願いします。また興味を持ってくださる方への呼び掛けもお願いします。
(事務局アドレス:noujin5283@ae.auone-net.jp(@を大文字にしています))

 

産直提携・身土不二の会・メルマガ【第4号】
2017/03/21


発行日:2017年2月4日
発行責任者:循環する地域づくり研究所・主宰 東孝次(産直提携・身土不二の会・事務局)
発行頻度:不定期
今回のテーマ:「第24回火の国九州・山口有機農業の祭典」に参加しました、「米沢郷牧場」のご紹介【先進事例紹介・第二弾】

「第24回火の国九州・山口有機農業の祭典」に参加しました
 「山口県有機農業研究会」などが主催する「第24回火の国九州・山口有機農業の祭典」に参加しました。この祭典は、2017年1月28日・29日、「ユウベルホテル松政」で開催されたものです。開会式の後、熊本地震での農業ボランティアの報告が行われました。
ここでは、その後行われた、内山節さんによる基調講演、私の参加した第3分科会、山本晴彦さんの基調講演の概要を、私のメモと記憶を頼りに、ご報告させていただきます。
【お断わり】私のメモと記憶を頼りに記述していますので、正確さを欠く部分がある点はご容赦ください。また挿入している写真は、関連のホームページから勝手に転写させてもらったものです。

内山節さんの基調講演
 「懐かしい未来へ」と題して、哲学者の内山さんが基調講演をされました。内山さんのお話は、10数年前、小田さんの農地をお借りして農業の真似事を始めたころ、NHKラジオの「深夜便」で聞いたことがあるように思います。東京都世田谷区ご出身の内山さんは、群馬県上野村の自然や人々に好感を持たれ、東京での大学人としての生活と上野村での農業生活を始められたそうです。3分の1程度の上野村での生活では、猪などへの対応ができず、現在は農業ができないでいるとのことでした。内山さんは「経済優先ではなく、地域の資源を使いながら、持続可能な地域をいかにつくるか」が重要な課題だとお話され、私たちが目指しているものと同じだと感じました。つまり“伝統回帰”が必要であり、“すべてが繋がっている暮らし”を求めるべきであるとおっしゃいました。そのためには、自ら工夫したり地域をデザインし、さらに外部協力者の力も借るなどの努力も重要であるとお話されました。つまり単に昔に返るのではなく、形態は新しいものに変えていかなければならないともおっしゃったのです。
【下の写真は、上野村です。(上野村のHPより)】
上野村.jpg

 上野村でのいくつかの取組についても紹介がありました。森林が村の総面積の約96%を占める上野村では、“薪で生きる村”を目指しておられるそうです。木工をはじめキノコ栽培、木質ペレットの製造、発電などに取り組んでおられるということでした。地域で自給できる地域エネルギーの創出に取り組んでおられます。また上野村でも移住対策に積極的に取り組んでおられます。内山さんのお話の中に、山から木を伐り出している25人は全員Iターン者だといったものがありました。会場からの「よそ者意識はないのか」の質問に対し、内山さんは「水田がないこともあり、よそ者意識はない」と回答されました。平地の少ない山間の村である上野村には、バブルに乗るのではなく、自然を守り共同体を守っていくしか進むべき道はなかったのです。中学生へのアンケートで、全員が地元で暮らしたいと回答したといった結果を、少し嬉しそうにお話されていました。私たちは、こんな地域こそ目指さなければならないのではと感んじたところです。

広島県神石高原町田邊真三さんの取組
 祭典では5つの分科会が準備されていました。私は「経営的視点からみた有機農業」の第3分科会に参加しました。神石高原町での「田辺ファーム」の取組について、有機農業指導のためスリランカへの行かれた田邊真三さんに代わって、司会進行役の「野菜工房」の新田(シンタ)さんから紹介がありました。田邊さんは実に様々な活動を展開しておられます。まず産消提携を目指す「かたつむりの会」です。ホームページによると、9つの生産者グループに対して、尾道地区に5ブロック、福山地区に5ブロックの消費者グループから構成されています。この会では、廃校になった小学校を再利用して「神石高原有機農業塾」も運営しておられます。この「神石高原有機農業塾」は、農業を志す若者たちの研修の場として設立されたもので、「地域環境を守り、持続可能な農業の実践、安全でほんものの食べ物を消費者に提供し、日本の食糧自給率の向上をめざすこと、そして、1年間の研修ののち、神石高原町へ定住して共に農業を守ってくれる若者を育てていくこと」を目的とされています。また消費者に安心してもらうために、「有機JAS認定」は取得しておられるとのことでした。有機野菜は流通しにくいということで、大手流通会社「ローソン」の資本が入った「ローソンファーム」も経営しておられます。ただ有機野菜の場合は特に、難しい課題もあるようです。さらに農業と医療との融合についても取り組んでおられます。医学的な根拠に基づいた食の提供が必要だと考えておられるようです。有機野菜は安全で健康にいいと言われていますが、医学的な根拠を示すことも重要かなとも思いました。医療との連携、新たな視点となったように思います。神石高原町が取り組んでいる「有機の里」構想にも参加しておられます。私たちにとっての多くのお手本があるように感じました。
【下の図は、かたつむり会のしくみ(会のHPより)】
消費者グループ.jpg

中村進卓さんの取組
 続いては、山口市平井で「なかむら自然農園」を運営しておられる中村さんです。会員制のネット販売を中心に、1千万円以上の売り上げをあげておられるそうです。中村さんのご説明の後、次の2つほど不躾な質問をさせていただきました。「有機JAS認定」を取得しておられるかと、差支えない範囲で通常の何割増しの値段で販売しておられるのかという質問です。前者の質問に対しては、取得していない、自分の栽培方法に信頼を寄せる消費者の方にのみ販売しているといった趣旨の回答をされました。そこで司会進行役の新田さんから、参加しておられる生産者の方々に対して、「有機JAS認定」を取得しておられるかと質問されました。鹿児島県や熊本県の生産者の方から発言があり、いずれの研究会も、「有機JAS認定」の取得を推奨しているといったお話でした。農園を見てもらえない遠い消費者への対応に、必要不可欠だとおっしゃっていました。どちらの主張も、まっとうなお考えだと思います。私は中村さんのお考えに賛同したいと思っています。というのは、「有機JAS認定」には、分業的な発想に基づいているように感じるのです。他人任せにするのではなく、自らが確認するということが大切だと思っています。とはいえ、分業的発想が蔓延している今日において、「有機JAS認定」も否定はできないとも思っています。後は生産者のポリシーによるものと思います。後半の質問に対しては、白菜400円で出しています、高いですかと回答されました。相場を知らない私は、返事のしようがありませんでした。価格をはじめ集荷方法、配達方法など、具体化に向けての議論をしていく必要があると思っています。様々な事例を参考にしながら、この会ができる方法を模索していきましょう。
【下の写真は、中村さんの畑です(農園のHPより)】
農園(中村).jpg

山本さんの基調講演
 2日目の基調講演は、「九州・山口地方における農業気象環境と気象災害について」と題する山本さんのお話でした。農業と気象との関わりについての話が聞けるものとして、期待して参加したのですが、残念ながら気象と災害についてのお話の方が多かったように感じました。その中で、気になったことをお示ししたいと思います。災害を未然に防ぐためには、住んでいる所の履歴を確認する必要があるということです。人口が増えたために、居住適地とはいえない場所にも住まざるを得なっています。いつ襲ってくるか分からない自然災害に合わないようにするためには、住んでいる所の地形をしっかり押さえておくことが重要であるといった指摘です。自然災害の多発するこれからの時代、私たちは肝に銘じておく必要があると感じました。地球温暖化に関連して、“エネルギーを使わない暮らし”を追求する必要があるといったご指摘もありました。後進国と言われている国の人々の生活が向上する時代を迎え、自分の暮らし向きを考え直す必要があるようです。
 自分の考えを含め長々と報告させていただきました。有機農業のことを余り知らない私にとっては、有益な祭典でした。2日目の「有機農家とこだわりのつくり手マルシェ」では、子連れの若い夫婦の参加が見られ、安全・安心の食等を求める需要は、結構あるなと感じることができました。【東孝次】

上野村のHP:http://www.uenomura.jp/
「かたつむりの会」のHP:http://katatumurinokai.com/
「なかむら自然農園」のHP:http://shop-yamaguchi.com/nakamura/


「米沢郷牧場」のご紹介【第二弾】
 「日本の農業問題を考える」(大野和興著 岩波ジュニア新書)に掲載されている団体(P182)のインターネット情報に基づくご紹介です。第二弾は、「有機農業の里として有名な山形県高畠町(「まほろばの里」と呼ばれています)にある「農事組合法人米沢郷牧場」(1978年に旗揚げ)です。
 「稲作、果樹、野菜、小規模畜産などの複合経営に取り組んでいる農家が集まる協同組織」です。「経営の主体はあくまで個別農家におきながら、個別農家ではやれない部分を協同の力でやりとげようという考え方で運営されて」いるのだそうです。「有畜複合経営(有機農法)で農民の自立と、より安全な農畜産物の生産を目指しています!」をモットーに取り組んでおられます。「BMW」技術(注)を早くから導入し自然循環農業を実践している生産者として全国でも先駆的な存在だそうです。生産者自らの手で飼料を作る「自家配合飼料」で行っておられます。非遺伝子組換え、ポストハーベストフリー(収穫後に農薬を散布しない)の飼料原料穀物の導入にも積極的に取り組んでおられ、また鶏の全飼育期間を通して抗生物質・合成抗菌剤などの投与もされていないそうです。前出の本によると、経営哲学は、「自給できるものは全て自給する。ものは捨てないでまわす。まず地域の資源はないかと探す。決して誰かのための原料提供者にはならない」とされています。この法人は、「参加農民数百人、亊業高数十億円となり、自立した農民集団として、日本を代表する存在に」なっているのだそうです。
 「産地の特徴」については、次のように記述されています。「豊な自然を最大限に利用し、稲作を主体に果物・野菜・畜産等の複合経営を営んでいます。特に、さくらんぼ・ラ・フランスそれに米沢牛は米と並んで特産品となっています。又、グループとしてBMW技術を駆使し、自然環境農業に取り組み、その中で生物活性水・完熟堆肥をフルに活用する農業体系を作っている」とあります。また「防除・土作り」については、次のように説明されています。「除草剤・土壌薫蒸剤は使用しない。完熟堆肥の多投入に努め、生物活性水等の活用で減農薬栽培を目指しています。又、作物毎に有機質100%のぼかし肥の独自製造をも行い、減化学肥料栽培をも目指」されているそうです。
【下の写真は、米沢郷牧場のHPの「TOP」の写真です】
米沢郷牧場.jpg

 置賜(オキタマ)地域と言えば、大英帝国の旅行家のイザベラ・ルーシー・バード(1831年(天保2年)〜1904年(明治37年))が1878年(明治11年)に日本を訪れた際、高畠町のある置賜地方へ足を伸ばし、この地方を「エデンの園」とし、その風景を「東洋のアルカディア」と評したということで有名です。またこの地域には「一般社団法人置賜自給圏推進機構」といった「NPO、協同組合、企業、任意団体等が協働して、山形県置賜3市5町の地域の課題に取り組む活動を応援し、社会目的にかなった経済活動や市民活動を応援し、社会目的にかなった経済活動や市民活動を拡げ、地域資源を基礎として、置賜自給圏の実現を目的とする」(定款より)組織があります。多彩なメンバーにより、恵まれた自然を生かしながら自給する地域づくりを目指しておられます。さらに生ごみの堆肥化でも有名な長井市もあります。一度訪問してみたい地方です。 【東孝次】

(注):「BMW技術」とは 【「BM技術協会」(BMW技術を研究、活用、普及し、「自然観を変え、技術を変え、生産の在り方を変える」ことを目指すものたちの全国組織)のホームページより引用】
 B=バクテリアの働きで
 M=ミネラルバランスンに優れた、生物にいい
 W=水を作ります
自然界から学んだBMW技術
 自然界は、動物の死骸や枯れ葉をバクテリア(微生物)が餌として分解し、水と土につくります。この自然浄化作用により「生態系の循環」が保たれていますが、中心にいるのが、微生物(バクテリア)です。BMW技術は自然の自浄作用をモデルにバランスよく微生物を活性化し、生き物にとって「よい水」「よい土」をつくりだす技術です。

地域循環システム
 畜産排せつ物による水質汚染、農薬による土壌汚染などの問題が深刻になってきました。BMW技術は、農畜産物の排せつ物や残さなどのバイオマスを「生き物によい水、よい土」に変え、農薬をはじめとする科学物質に頼らない本来の自然循環の仕組みをかたちづくります。BMW技術の働きを地域づくりに活かすために、考え出されたのが地域循環システムです。これは、ひとつのモデルですが、実際は地域の実情に合わせてさまざまなシステムがあります。
【下の図は、BMW技術の説明図です(協会のHPより)】


「米沢郷牧場」のHP:
http://www.farmersnet.net/product/070315110918/070315110918_070406144034.html
高畠町のHP:
http://www.town.takahata.yamagata.jp/index.html
BM技術協会のHP:
http://www.bm-sola.com/bm/archives/01_/index.html
一般社団法人置賜自給圏推進機構のHP:
https://www.okitama-jikyuken.com/


【お願い】
 皆さんからの疑問、質問、原稿を募集しています。併せて、この会に参加くださる方も募集しています。参加を希望される場合は、お名前、ふりがな、住所(大字名まで)、E-mailアドレス、Facebook登録の有無、主な所属団体を事務局までメールでお知らせくださるようお願いします。また興味を持ってくださる方への呼び掛けもお願いします。
(事務局アドレス:noujin5283@ae.auone-net.jp(@を大文字にしています))

 

産直提携・身土不二の会・メルマガ【第3号】
2017/03/21

発行日:2017年1月12日
発行責任者:循環する地域づくり研究所・主宰 東孝次(産直提携・身土不二の会・事務局)
発行頻度:不定期
今回のテーマ: 山口市主催のセミナーに参加して、「青空農園」のご紹介


山口市主催のセミナー「みんなに喜ばれる『もうかる農業』を目指して」に参加して
 「もうかる」という言葉には引っ掛かりを覚えましたが、山大の浅川先生がコーディネーターということもあり、このセミナーに参加してみました。既に3回目で、テーマは「販路と価格を自ら決定できる仕組みづくり」でした。
 まず「農業ビジネス」編集長でもある浅川さんから、セミナーの目的、前回、前々回の復習、今後の課題などについての説明がありました。4回にわたるセミナー全体の目的は、「山口市農業は山口市民の健康と豊かさのためにある」ということです。そのため「市内の農産物のニーズを知る」、「農業者が取引先(消費現場)と出会う」、「継続する取引の仕組みを学ぶ」という3つのステップで進められました。とても実践的で、農業者の意欲を呼び覚ますような内容でした。
浅川事務所の調査等により、山口市の農業、食の実態を次のように分析されています。
・山口市民の食のニーズは、生鮮野菜の支出額は米の8倍、畜産酪農品の支出額は米の15倍となっており、生鮮野菜や畜産酪農品(肉、牛乳、卵及び加工品)に注目することが重要。
・需要100に対して、供給は、米135%、野菜はわずか19%、果物8%となっており、山口市民の期待に応えていない。
・山口市民が食べているのは、野菜の市内生産量(農協出荷)のわずか5%、肉については生産量(農協出荷)の0%と、市内出荷はわずか。
・朝市・直販所では市内産が90%以上だが、スーパー・小売では市内産が数%、多い店舗で10数%とほとんど市外・県外産である。一方、野菜売上は、朝市・直販所で3.5億円に対しスーパー・小売で87.5億円となっており、スーパー・小売での販売が大きい伸びしろ。
・そこで前回、スーパーとのディスカッションと商談会を実施した。その結果、6生産者に対して3件、商談が成立した。ただし出荷に向けて対応中は1件のみ。未対応の2件は、新たに販売する生産物がないため。
・山口市でもっとも消費量の多い農産物はトウモロコシで、米の消費量9,696トンの対して、トウモロコシの消費量は25,529トンと2.6倍である。
・トウモロコシのお客さんは、103軒の畜産農家・法人で、生産者の仲間である。しかし市内のトウモロコシの生産量は、0kgである。誰も作ったことがないことから、来年度、畑作実演技術の実演会を開催する。
 浅川さんは、まとめとして、次の5つのポイントを挙げられました。
 〇蓋市内の野菜・畜産品・トウモロコシの潜在需要は大きい
 ∋堝癲Ω外の需要に対応できる「仕組み」づくりが必要
 0雕遒ら一部畑作物への転換の「関心の高まり」
 と作については、実演会など実践的な「学びの場」が必要
 ズ8紊隆覯茲悗隆待として、新たな品目・販路・収益性を意識した「参加者の増加」
 浅川さんのお話の後は、次の講演者である及川蠻清帆躪膰Φ羹蠎卍垢叛川さんが競演されたNHKの番組の上映がありました。
 終了後は、及川さんが「販路と価格を生産者自らが決定できる仕組みづくり」と題して、迫力のある講演をされました。その中で特に、すごいなと思ったのは、生産者が自分の才覚で、どこのスーパーにいくらで出すかということが決められる仕組みを構築されていることでした。「物流&ITプラットフォーム」と名付けられた農家の直売所亊業です
【下図は、当日配付された資料をスキャンしたものです】
直売所亊業.jpg

フロー.jpg

 店頭に直接並べられるように農家の方ですることは大変ですが、自分で価格を決め、蠻清帆躪膰Φ羹蠅愬箍舛35%を手数料(流通・販売手数料込みです。ただしそのほか、シール代など、いくつかの経費負担金が必要です)として支払うのです。売れ残りは販売者の判断で値下げされるそうです。それでも売れない場合は販売者が廃棄するのだそうです。直売所への出荷のように、売れ残りの回収はしなくていいそうです。農協を通さない画期的なシステムだと感じました。なお流通価格の比較は次頁の図(当日配付された資料をスキャンしています)のとおりです。経験を積む中で、農家さんにも工夫が見られ、収穫祭や販売会などのチラシを入れたりされているそうです。また評判のいい農産物を出荷している農家さんの農産物が見られなくなると、あの農家さんはどうしているのかといった問い合わせもあったりするそうです。一般の販売では見られない交流もあるようです。
 このシステムは、農業や八百屋を経験され、日本の農業をなんとかしたいと思われた及川さんが、ITなども駆使し、考えられたものです。山口県内には、集荷拠点はまだできていません。近いうち作るようなことはおっしゃっていました。意欲のある若い農業者の方には、素人の私には耳寄りな仕組みのように思えました。皆さんはどのように思われますか。なお有機農産物についても質問も出されました。一般消費者には、有機だから少し高い農産物を買われるといったことが、まだまだ少ないので、有機農産物を排除はしていないが、特に有機には拘ってはいないとのことでした。
【下図は、当日配付された資料をスキャンしたものです】
流通価格の比較.jpg

 ここで私たちが目指す産直提携について考えてみたいと思います。価格の裏にある人間同士の交流こそ重要なのですが、分かりやすくするために、価格で考えてみたいと思います(貨幣経済に毒されているのかもしれません)。「末端価格」は市場流通の100円程度とし、生産者と消費者との協力により流通経費を20円程度に抑えれば、80円程度が「生産者手取金額」なり、一般消費者も購入しやすくなる上、有機に取り組む生産者も少しは意欲が湧くことになるのではないでしょうか。お金のために有機に取り組んでいるのではないと、生産者の方からお叱りを受けそうです。環境のため購入者のためであることは、十分承知しています。しかし年金がなくても“暮らしていける有機農業”を確立していくためにも、価格についても議論しておくことが重要だと考えています。皆さんはどのようにお考えですか。【東孝次】

「青空農園」のご紹介
 「第2号」でお約束した「日本の農業問題を考える」に掲載されている団体(P179)のインターネット情報に基づくご紹介です。第一弾は、「農民組合が中心になってつくった、生産者と消費者の協同の生産・加工・販売組織」である「有限会社(農業生産法人)青空農園」です。「消費者が個人として出資した農業生産法人の第一号」だそうです。まず代表取締役の菅澤千佳さんのごあいさつを引用します。
 私たちスタッフ自身が青空農園のファンであり、青空農園の野菜が大好きであることが、青空農園の根っこ、そして一番の誇りです。
 お野菜が新鮮で美味しくて、食べたら元気になることは何より素晴らしい!
 そういった私の思いを、青空農園スタッフとお客様、つまり「作る人・販売する人・食べる人」全ての皆様からご理解いただくことで、青空農園は支えられ、成り立っています。
持っている力そのもので育つ野菜は、時にはユーモラスな形のものもありますが、元気で奔放な姿をしています。上手に大きくなるように丁寧に環境を整えてあげた上で自然の恵みや変化する季節の中で力を蓄え、自然にのびのび成長した姿です。
 季節感が薄らいでしまいがちな今の時代、つい自分の都合を押しつけてしまいがちですが、野菜に携わっていると大小さまざまな変化に気がつくことができるようになり、それぞれの季節に合った旬の野菜を食することが楽しくなります。
 季節の野菜に合わせてメニューを考えることは とても広がりのあることで、 体も心も喜ぶ食卓になっていく、そう実感していただけると思います。
 身近にある良いものを気軽に健康にお役立ていただきたい、良質な野菜をなるべく多くの皆様にご提供したい、そのために日々頑張っています。
 青空農園の野菜を、どうぞご賞味くださいませ。
【下の写真は、販売風景です(「青空農園」HPより)】
直売所.jpg

 「青空農園」の願いとして、野菜を育てる「わたしたち」、お求めいただく「みなさん」、この野菜にかかわる全ての人たちが、毎日、楽しく笑顔で暮らせることだと掲載されています。「青空農園」では相模原市中央区に直売所を持っておられ、収穫された農薬不使用の野菜を販売しておられるようです。営業時間は、原則、毎週水曜日、土曜日の14:00〜18:00となっています。販売できる新鮮野菜の写真がネット上に掲載されています。また「あおぞら通信」という手書きのチラシを発行しておられます。その内容は、「今、収穫できる作物」や「野菜のかんたん調理法」などの役立ち情報や「青空農園」からの季節の便りなどとなっているようです。「青空農園」のホームページは、次のURLからご覧ください。
【東孝次】
http://aozora-nouen-sagamihara.com/index.html

【お願い】
 皆さんからの疑問、質問、原稿を募集しています。併せて、この会に参加くださる方も募集しています。参加を希望される場合は、お名前、ふりがな、住所(大字名まで)、E-mailアドレス、Facebook登録の有無、主な所属団体を事務局までメールでお知らせくださるようお願いします。また興味を持ってくださる方への呼び掛けもお願いします。
(事務局アドレス:noujin5283@ae.auone-net.jp(@を大文字にしています))

 

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