山口市立中央図書館開館10周年記念「動物のいない動物プロジェクト」 あべ弘士さん絵本原画展『かわうそ3きょうだい そらをゆく』

カテゴリー:活動報告

あべさんの原画が展示されました。

日 時:2013年8月14日~21日(図書館の開館時間)
場 所:山口市立中央図書館

★あべ弘士さんの秘密★
1948年 北海道で生まれる。
1972年 旭川市旭山動物園飼育係になる。
1978年 ニシキヘビに巻かれる。この頃、ゾウに絵を習う。
1979年 スカンクにやられる。ラクダにかまれる。
1986年 アザラシに逃げられる。
1989年 カワウソと昼寝、園長にみつかりしかられる。
1990年 ゴリラに哲学を習う。
1996年 飼育係をやめ、絵に専念する。
1997年 アフリカでライオンに吠えられる。
2000年 オーストラリアでカモノハシと目が合う。
2004年 ロシア・アムール川でトラの匂いをかぐ。
2011年 北極でシロクマに神々しさを感じる。

★あべ弘士さんプロフィール★
1948年北海道旭川市に生まれる。北海道旭川西高等学校卒業。1972年から25年間、旭川市の旭山動物園に勤務。勤務中、飼育員達の間で話し合った行動展示の夢を絵として残し、旭山動物園復活の鍵となった。1975年旭川のタウン誌「月刊 旭川春秋」への執筆をきっかけに絵本執筆を始める。1981年『旭山動物園日記』(出版工房ミル)が処女作。1989年雑誌「かがくのとも」に『雪の上のなぞのあしあと』(福音館書店)を発表、以後さまざまな出版社から絵本を刊行。自然に対する知識と愛情に裏打ちされた作品は、自由闊達な線と色の魅力、大らかなユーモアによって多くの読者に愛されている。1995年『あらしのよるに』(講談社)で第26回講談社出版文化賞絵本賞・第42回産経児童出版文化賞JR賞(シリーズは累計250万部を超えるベストセラーに。)、1999年『ゴリラにっき』(小学館)で第48回小学館児童出版文化賞、2000年「ハリネズミのブルブル」シリーズ(文溪堂)で第14回赤い鳥さし絵賞、2005年『どうぶつゆうびん』(講談社)で第52回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、2009年『エゾオオカミ物語』(講談社)で第19回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞を受賞。そのほかの作品に、『ピアノは夢をみる』(偕成社)、『どうぶつえんガイド』(福音館書店)、『どうぶつ友情辞典』(クレヨウンハウス)、『ゴリラはごりら』(童話屋)、『ライオンのながいいちにち』(佼成出版社)、『どうぶつさいばん ライオンのしごと』(偕成社)、『なめとこ山の熊』(宮沢賢治/文 三起商行)、『こんちき号北極探検記』(講談社)など多数。本名が阿部寛で俳優の阿部寛と同じであるが、あべ弘士のほうが活動期間は長い。

第1回 やまぐち子どもの本カレッジ 「絵本の翻訳とは~「げんきなマドレーヌ」を中心に~」

2014/04/23

ローズマリー・サトクリフの作品の翻訳や絵本や児童文学の評論家としてご活躍中の灰島かりさんをお迎えしての講演会「絵本の翻訳とは~げんきなマドレーヌを中心に~」(第1回やまぐち子どもの本カレッジ)が開催されました。
今年度から開始された「やまぐち子どものカレッジ」は「絵本と関わって3年以上」の人が対象という条件付きでしたが、各地から30名を超える参加者がありました。

ちくま文庫から新訳で出版されたローズマリー・サトクリフ著『ケルトの白馬』(『ケルトの白馬/ケルトとローマの息子』 筑摩書房 ケルト歴史ファンタジー)を含む自作についての紹介の後、絵本の構造や絵本の絵を読むということについての考えを話された後、具体的な例として、マージョリー・フラック作『おかあさんだいすき』(光吉夏弥/訳・編 岩波書店 岩波子どもの本)のうち『おかあさんのたんじょう日』をとりあげられました。

ダニーはお母さんの誕生日のお祝いの品を見つけに出かける。たまご(めんどり)、枕(がちょう)、チーズ(やぎ)、毛布(ひつじ)、ミルク(めうし)とだんだん大きくなっていく家畜(母親のイメージ)との出会いを経て、森という異界にすむ熊に会いに一人で出かけていく。
少年が森へ出かけるというのは即ち少年の成長物語に他ならないのだ、ということが実感されるお話でした。

岩波の子どもの本が初めて出版されたころの出版事情もあってか、原作の横書きが日本語の縦書きとなったときの挿絵の向きの変換がされないままであることからくるある種の違和感につても言及されました。(原田は最近出版されたルイス・スロボドキン作『やさしい大おとこ』(こみやゆう/訳 徳間書店)にも同じ印象を受けましたが、この講演後に手にしたので納得できました。)

翻訳にあたって訳しにくい言葉として丸1you 丸2no 丸3fairをあげられましたが、これは彼我の文化の違いでしょう。

その訳の魅力で活きている例として、『ぼちぼちいこか』(マイク・セイラー/文 ロバート・グロスマン/絵 いまえよしとも/訳 偕成社)『すばらしいとき』(ロバート・マックロスキー/作・絵 わたなべしげお/訳 福音館書店 世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本)を挙げられました。

翻訳者にはなれないまでも、いつか原書と読み比べてみたい、と思いました。 
(秋穂BC H・H)

日 時:2013年7月9日(火)13:30~15:00
場 所:山陽小野田市立中央図書館 視聴覚ホール
講 師:灰島かり(翻訳家・児童文学評論家)
参加者:約30名

この活動はこども夢基金の助成を受けて行いました。

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