第2回さぽカフェ(6/22)レポート

『ひきこもりから社会とのリコネクション(再接続)を考える』をテーマとした今年度2回目のさぽカフェを開催しました。14名の参加者は前回とほぼ同じ顔ぶれだったこともあり、腹を割って話せる場となりました。

駆け足で終えた前回のワーク内容のまとめを行った後、前半は互いの関係性を再確認するため、Aさんという架空の人物についてどんな支援ができるか考えるシミュレーションを行いました。

Aさん。山口市内在住の42 歳男性。

  • 父 70・母 68・本人・姉 45(結婚、市外在住)の4人家族。
  • 定年退職後週に3回アルバイトをしている父と、専業主婦の母との3人暮らし。
  • 自己評価は低く、対人関係への自信の無さが顕著なAさん。大学卒業後就職活動がうまくいかず実家へ戻り、アルバイトをはじめるも、仕事が続かず転々とし、20 代後半からは就職活動もしなくなり無職。図書館で過ごす他、買物等での外出はしている。
  • 家族が年金相談に行ったことがきっかけで紹介された和みの家(支えてねットワークが運営する居場所拠点)に週に3回程度通うようになった。
  • これといってやりたいことはないが、親に迷惑をかけられないので働かなければいけないと思っている。
グラフィックで架空のAさんをリアルに書き出しました
グラフィック化で架空のAさんがリアルに!

このシミュレーションで、どんな意見が出たかを要約・抜粋してご紹介します。

ほうふ若者サポートステーション

  • サポートステーションは39歳までが支援対象のため、この案件では直接的支援ができない。もっと早いうちに支援にきてもらえたら経験の再現などを通じて仕事を辞めた原因を探り、本人に合った就職先を探っていけるし、希望があれば手帳を取得することもできるなどアセスメント等を行うことができる。

パーソナル・サポートやまぐち

  • パーソナルサポートやまぐちは65歳まで対応しているのでコンサルタントを紹介できる

カケルタス 小西さん

  • 転職を繰り返すことは決してマイナスな経験ばかりではない!
  • 興味関心を引き出して、憧れを持ってもらう。少しでもそこに近づけるよう意識醸成のお手伝いをしたい

認定NPO法人支えてねットワーク 上村さん

  • (和みの家で)他のメンバーとの交流を通じて自分自身を知り、ここにいてもいいんだと思ってもらいたい
  • 家族との関わりも持って、家族に本人の思いを代弁したりもできる
  • 就労体験をしながら対人関係スキル、技術スキル、自立スキルを取り戻すきっかけにしてもらう

ブルーライトやまぐち 増元さん

  • 施設とのネットワークを作り、いろんなところで「これでいいんだよ」「コミュニケーション取れなくても大丈夫」という理解を促していく
  • 発達障害の特性を活かし、どうやったらできるのか?活かしていく方法、アイテムなどきっかけ作りを勉強し提供できるよう、具体的に伝えていきたい

地域福祉課

  • パーソナル・サポートセンターやまぐちを活用してもらうことで、生活保護の観点から世帯全体で受けないといけない場合は手帳の取得などを促していく、就労支援へ導くことが可能

障がい福祉課

  • (課内にある)障がい者基幹相談支援センターでもひきこもりの相談に対応できる

協働推進課

  • 地域に出ることができる課なので、地域でコミュニケーションが取れる場所を作りたい
真剣に考えている参加者
真剣に考える参加者

後半は、2グループに分かれAグループは『ひきこもりから復帰しやすい環境づくりに必要なこと』について、Bグループは『これがあれば次につなげやすいと思う機能』について意見を出し合ってもらい、その後グループ発表で共有しました。
Aグループでは、「居場所づくり」「自己肯定のきっかけを作る」「ワンストップ窓口」「窓口の周知活動」「何より家族への変化を促すきっかけを!」「情報発信をしていく」「人材育成」「ネットワーク構築」などの意見が、Bグループでは、「これだったらつなげやすい!ということを考える」「本人に対して自己理解を進めやすい(何につまずいたか?など)を知る場を」「家族への理解」「地域の人たちの支援」「困りごとの共有の場」「チラシやSNSで情報発信」などの意見が出されました。

ワークショップの様子ですその1

2回のさぽカフェで参加者の皆さんからいただいたアイデアや意見を今後ウェブサイトや事業等に反映させていきたいと支えてねットワークさん。徹底した寄り添い支援が信条の支えてねットワークさんがいてくれるから、山口市のひきこもりの未来はきっと明るいです!これからの展開を期待しています。

今回ひきこもりをテーマに関係各所と打ち合わせやヒアリングをするなかで、「実は身内にもいるんです」「ご近所にずっと顔を見てない息子さんが…」という話をたくさん耳にしました。事態は数値に表れているよりずっと深刻なのかもしれません。ご近所や家族、親族に“もしかして…”と思う方がいらっしゃいましたら、7月29日(日)の13:30から山口市小郡ふれあいセンター 2階にて、支えてねットワークと山口市社会福祉協議会主催の公開講座「ひきこもる人達にとって、働くとは?」が開催されるそうですので、まずはそちらに足を運んでみませんか?正しくひきこもりを理解する人を1人でも増やす。それが解決への第一歩となるはずですから。

(さぽカフェ担当 川上)

 

 

 

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