第3回「映像を使ったPRに挑戦してみよう!」中間発表会が開催されました。

今回は「中間発表会」。
講師は引き続き会田大也さんです。
参加者はてごのて、メディエーター、Yan、山口せわやきネットワークの4団体と市民4名の総勢9名で行われました。

今回の内容は、PR映像作成の進行状況の発表と、10月3日に行われる「発表会」の説明です。

●中間発表をする理由

参加者が発表をするまえに、会田さんが中間発表をする意味を話されました。
会田さん曰く、作品を見てさまざまな意見を出し合い、それらの意見をみんなで「共有」することに意味があるとのこと。
他の人の作品を見ているときに知恵を働かせ、当たり障りのない意見ではなく、愛を持って真摯な意見を言おう。
こうすることで、自分のときに真剣な意見をもらえるようになる。
他人の批評を聞いて、自分の作品の糧にするとスキルアップにつながるとのことでした。

また、前回までに習った「ムービーメーカー」などの操作方法を忘れてしまったりという方々をフォローするという意味合いもあるようです。

●中間発表会

「Yan」
内容はYanの紹介映像。
作品の3分の1まで制作した映像を発表。残りの部分は絵コンテを作成していて、綿密な進行状況に会場が沸きました。
手書きでポップを作る画面があり、それをさかさまに撮っていることが評価されていました。
会田さんからは「あまりにもスムーズだと記憶に残らない。おっと思う部分を作ることが大切で、逆さに入る文字にインパクトがある」との評価を受けていました。
また、撮影時間が無いため、今まで撮りためていた写真や映像を使うというやり方も、工夫次第で可能だし、また、完成した映像をみてもう状況というのも想定して作るとよいと話されていました。

「メディエーター」
内容はメディエーターの組織や活動の説明。
テロップや音楽が入っていませんでしたが、ほぼ完成に近い形に映像がつながれていました。
インタビュー画面の音声が小さいことへの指摘があり、編集の際にイヤホンではなく、スピーカーからの音で大きさを確認するなどの回答をもらっていました。
インタビューを撮るというのは、意外と難しいそうで、手振れしないように三脚を使うことはもちろん、こちらの相づちがはいらないように気をつけたり、換気扇のような続く音は消すなどコツがあるそうです。
また、インタビューの質問内容をどうするかの問いかけに、会田さんから「設立当初の理念などを聞くと、過去、現在、未来がつながっていいものになるよ」とのアドバイスがありました。

「てごのて」
学生中心なので、夏休みということもあり映像はなく、絵コンテで説明をしていました。
会田さんは、あまり整いすぎてしまうと、こぼしてしまうこともあることや、てごのて誕生ストーリーをいれてもおもしろいのではと話されました。
また参加者から、アンケート結果や数値を入れて、まちの現状を伝えたり、活動のニーズを伝えてはどうかという意見もありました。

「よさこい」
個人で参加した方の発表。映像はなく、口頭での説明となりました。
よさこいが好きで、本場高知まで行きロケを行ったそうです。
この素材をどうまとめるかという話になり、会田さんから「スケール感」の説明が行われました。
「よさこいの映像を使って何を語るか。というときに「歴史を掘り起こす」というテーマだと時間がない。今、自分ができる範囲の中で何が作れるのか。これがスケール感を考えるということです。この場合はHOW TOだったり、紹介だったりがあっているのではないでしょうか」とのアドバイスをもらっていました。
何をつくるのか、何を伝えるのか・・・そこに大義名分が必要なのか。自分の持てる範囲やリソースを知ることが大事。私たちに大切なのは、継続して作ること、発信していくことではないかと話されました。

「山口アーツ&クラフツ」
内容は「山口アーツ&クラフツ」へ参加する作家や、イベントの紹介。
映像はなく、どういう内容にしたいかの口頭の説明がありました。
3人の作家へのインタビューをしたいが、忙しい人が多くまだ撮れていないとの発表に、会場からは「1人に絞ったら?」「お客さんや、活動を支えるボランティアへのインタビューに変更したら?」などと、活発に意見が交わされていました。

「山口せわやきネットワーク」&市民チーム
団体が提出したのは2本。
1本目は、環境をテーマにした映像で、鶏卵農家を取材したもの。
導入部の山道の映像を撮っていなかったということで、2度同じところを訪問したという気合の入った作品でした。
2本目は「さぽらんて」の紹介。
画像は編集されており、テロップも入った状態のほぼ完成したムービーです。
長さが1分20秒ほどで、見やすいとの講評。また文字が入った写真などは長めに表示すると読みやすくなるなど、ちょっと手間をかけることで視聴者に伝わりやすくなることを学びました。

●発表会の日程

5分ほどの休憩のあと、発表会についての会田さんから提案があり、話し合いがありました。
その結果、発表会のタイトルを
「まちさぽビデオPR講座発表会」と決定!
10月3日(日)一の坂川沿いにある「惣野旅館」2階にて開催予定。
時間は11~14時。入場無料で、随時鑑賞可能なスタイルになるようです。

市民が映像を作って伝えるという最先端のムーブメントを、伝統ある大殿地区で行うという面白さを感じてほしいと会田さんはおっしゃっていました。

●まとめ

はじめて講座に参加してみなさんの映像を見ましたが、初心者でここまでできるのかと驚きました。
その後、テレビCMを見る目が変わりましたね。今までは漫然と見ていたのですが、実はいくつものカットに分かれていて、それぞれのカットに製作者の伝えたい情報がつまっていることがわかりました。
この作業を、自分たちの手で行うのは大変だと思いますが、ゴールまであと少し。がんばってくださいね!

市民広報記者 藤山

笑いありの発表会の様子です。
笑いありの発表会の様子
現在の映像状況を話す参加者です。
現在の映像状況を話す(言い訳?)参加者