へいわってすてきだね @ 長谷川義史

『へいわってすてきだね』(安里有生/詩 長谷川義史/画 ブロンズ新社 2014.6)ぴかぴか(新しい)



表紙の絵は与那国島に住む小学1年生 6歳の安里有生(あさとゆうき)くんです。

安里くんは「へいわってすてきだね」という詩を書き、沖縄県平和祈念資料館が募る「第23回 児童・生徒の平和メッセージ」に寄せられた詩部門1690点の応募の中から、小学校低学年の部・最優秀賞に選ばれました。
そして、2013年6月23日沖縄慰霊の日、糸満市の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式で、安里くんは「へいわってすてきだね」を朗読しました。


 へいわってすてきだね

へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとには、フェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。

せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。


そして、長谷川義史さんが絵を描き、できたのが『へいわってすてきだね』という絵本です。

長谷川さんのあとがきをご紹介しましょう。

小学1年生の男の子が書いた平和への思い。
純粋で、素直で、力強い、まっすぐな願いの誓いの詩を、
いまの日本に、そして世界の人々に、ひとりでも多く伝えたい。
(中略)
また会おうね、とお別れして、島の小さな飛行場に向かいました。
9月でも痛いような陽ざしのなか、飛行機に乗りこもうとしたときでした。
見送りデッキから、手をふってくれる、安里くんと安里くんのご家族が見えました。
この島の、あの友の、思いを、願いを、しっかり描かねば。
いかなる理由があるにせよ、いえ、理由なんてないのです。
人々を殺し、傷つけることは、まちがいです。あの子たち、この有生くんたちを、
戦争という名の、残酷で恐ろしい殺し合いに、巻きこんではいけない。
そのことを、そのごくあたり前のことを、
光のなかに生まれてきた一人の少年が、ぼくたちに教えてくれているのです。

(『へいわってすてきだね』あとがきより)


その『へいわってすてきだね』を長谷川義史さんが読み聞かせをしてくださるイベント「長谷川義史クリスマス絵本ライブ こどもたちGO」が、12月21日(土)に山口市のカリエンテ山口で開かれますぴかぴか(新しい)



るんるん日時るんるん 2019年12月21日(土)13:30~15:00 (開場 13:00)
るんるん場所るんるん カリエンテ山口 大ホール(山口市湯田温泉5-1-1 電話1(プッシュホン)083-922-2792)
るんるん講師るんるん 長谷川義史(絵本作家)
るんるん対象るんるん おはなしを聞くことができる人なら誰でも
るんるん定員るんるん 250人
るんるんチケットるんるん ※1歳以上有料
前売券 おとな1000円 こども(1歳~中学生)500円
当日券 おとな1500円 こども(1歳~中学生)700円
るんるんチケット取扱るんるん
ギャラリーナカノ 山口市中央1-5-14 083-924-6648
C・S赤れんが 山口市中河原町5-12 083-928-6666
山口情報芸術センター 山口市中園町7-7 083-901-2222
※その他県内22か所のジョイネットベースキャンプ等で取扱
るんるん問合・チケット予約るんるん こどもと本ジョイントネット21・山口 山口ベースキャンプ
090-3636-2617(山口)、yamaf123@c-able.ne.jp
090-2008-9467(山本)
※前売券の値段でチケットの電話・メール予約。支払は当日予約受付で。
※好評予約受付中
るんるん主催るんるん こどもと本ジョイントネット21・山口
るんるん後援るんるん 山口市教育委員会、山口県子ども文庫連絡会

かわいい子どもゆめ基金助成活動
かわいい「日本のクリスマスは山口から」イベント

かわいい長谷川義史さんプロフィールかわいい
1961年、コテコテの大阪府藤井寺市生まれ。子どもの頃から絵が得意。中学のとき、先生の似顔絵を描いて一躍クラスの人気者に。・・・・その気になる。その後、看板屋、グラフィックデザイナーを経て、2000年「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」(BL出版)で 絵本デビュー。
『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞、『かあちゃんかいじゅう』(ひかりのくに)で第14回けんぶち絵本の里大賞、 『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞、『いいからいいから3』(絵本館)で第19回けんぶち絵本の里大賞受賞。
おおらかで大阪色豊かな笑いを絵本の世界に持ち込み、大人も子どもも楽しめる絵本を次々と生み出す。
各地で開催される絵本ライブや、毎日放送ちちんぷいぷいの名物コーナー『とびだせ絵本』で、お茶の間のファン層を拡大中。