共感を呼ぶブログ活用講座

12月17日(土)、これからブログで情報発信に取り組みたい団体を対象に「共感を呼ぶブログ活用講座」を開催しました。
今回の講座は、定員5団体10名のところ、7団体もの申し込みを受け、午前・午後合わせて4時間半という長丁場の講座となりました。
講師は、ITのシステム開発などを手がけるパインワークス代表の千々松葉子さんです。

【参加団体】
・NPO法人支えてねットワーク「和の家」
・よつばの会
・NPO法人ウッドムーンネットワーク
・山口シティカレッジOB会
・NPO法人山口県腎友会
・NPO法人コミュニティ友志会
・竹林ボランティア山口

□「ブログ・ITを活用した情報発信の可能性」
●インターネットの歴史
インターネットが一般的に身近になってきたここ約15年の歴史の中で、自分発・双方向性の情報発信が気軽になり、今年の東日本大震災でもツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアが活用されるようになりました。
2010年には、企業が費やす広告費は「インターネット」が「新聞」を抜いて「テレビ」に次いで第2位になりました。それだけインターネットの情報伝達の効果が認められてきたのです。しかし、誰もが発信できる情報だからこそ、ウソの情報も入り混じる現実があり、いかに信頼される情報にしてくかという点で「情報開示」が必要になります。
そして、他のメディアやソーシャルメディアとの連携によって、たくさんの人に見てもらええるように「入り口を増やす」ことがポイントになってきます。

●ブログの特徴
ブログの特徴としては、
★簡単に作れる、ページの追加・更新ができる
★更新情報の配信機能がある
という点があります。
そして、ブログは単なる「日記」ではなく、写真、動画、地図なども掲載することができるウェブサイトのひとつとして活用できるのです。
更新情報の配信例としては、さぽらんてHPなどがあります。ブログを更新するたびに、さぽらんてHPのトップページで自動的に最新情報としてお知らせしてもらえます。さぽらんてHPを見に来た人へのアプローチになり、効果的と言えます。

●CANPANブログとは。
さぽらんてでは、公益財団法人日本財団が運営する「CANPAN(カンパン)ブログ」をオススメしています。メリットとしては、
・無料で開設・利用できるのに、広告がつかない
・ブログの記事の著作権がブログ作成者にある
という点が挙げられます。
自分の使いやすい形になるように、設定画面でブログ画面を整理したり、機能を追加したりすると良いでしょう。

□「社会信頼を得るためのブログ実践」
現在の広報手段について振り返り、それを元にブログでの広報の企画書作りを行いました。
「5W1H」(Why,Who、What、When、Where、How)に沿って、ブログを持つ目的や伝えたい人、伝えたいことなどを明確にしていきます。これは、自分たちの団体らしいブログにするために大切な作業になります。また、継続できる体制をあらかじめ決めておくことも大切です。

【現在の広報】
メディア:広報紙、会報、チラシ(紙)、メール配信、HP、さぽらんて電子図書館 他
目的(Why):自分たちの活動を知ってもらう、会員募集、会員への報告 他
誰に(Who):会員、利用者、一般の人に広く 他
何を(What):行事告知・報告、活動内容、活動予定、関係者へのお礼 他
いつ(When):年1回、活動終了毎、月1回、不定期
周知方法(Where):施設等で配布、郵送、手渡し、新聞広告 ほか
期待する効果(How):会員への活動の周知、新規会員の加入、寄附・賛助会員の増加 他

では、今後ブログではどのような目的を持って、広報活動を行っていきたいか、企画書にまとめました。

【これからのブログ企画書】
目的(Why):自分たちの活動を知ってもらう、会員相互の情報連絡、会員及び資金(寄附)募集 他
誰に(Who):会員、利用者、対象になる人たち、一般の人に広く 他
何を(What):団体の活動内容、活動報告、所在地、開所日、行事告知・報告、活動予定、広報紙の掲載、会員・利用者等のつぶやき、体験談 他
いつ・更新頻度(When):月1回、活動実施毎 他
周知方法(Where):QRコードを活用、さぽらんてHPとの連携、広報紙・会報・名刺等にブログアドレスを掲載 ツイッター・フェイスブックとの連携 他
期待する効果(How):来所してみたいと思ってもらう、活動ニーズの発掘、新規会員獲得、会員の資質向上、参加者(利用者)の増加 他

この企画書を各団体に持ち帰り、団体内で意識を統一することが継続の秘訣となりそうです。団体内で主にブログを管理する人、記事掲載の当番などを決めることで、負担の偏りが軽減されます。また、団体の活動内容や掲載する記事に合せて「カテゴリ」をつくったり効果的に画像も取り込み、視覚的にもうったえるブログになると「その団体らしさ」のあるブログになり、より良くなることでしょう。
さらに、信頼されるブログにするために、年度ごとの「事業計画」「事業報告」「会計報告」等の書類もPDFファイルにして掲載していきましょう。

□感想
「単なる日記ではない」という点から「ブログ」への認識が変わっていき、画像や書類も効果的に掲載して、ブログを通して「多くの人に信頼してもらい支持してもらえる」団体になれる可能性を感じました。
今後、参加団体さんの活動の様子を、ブログを通して知ることができるのがとても楽しみです。まだ不安のある参加者もいらっしゃいましたが、さぽらんてがサポートしていきますので、ゆっくりじっくり取り組んでいければ、と思います。

ブログ講座担当 河村

講師パインワークス千々松葉子さん手元のパソコンとプロジェクターを見比べながら。昼食時間は和やかに交流会これからのブログ運営を企画書に。