山口市NPOオフィス公開講座「事業計画の立て方」

平成17年8月22日(月)開催された講座の内容をお伝えします。
1 事業計画って?
(1)事業計画書と企画書
“事業計画書”と“企画書”は、とても似ていることから、混同・混乱がされがち。整理すると、下記のように考えられる。
事業計画書
○一般的に、事業全体の設計図。
○NPO法人においては、情報公開するものに位置付け。
○団体においては、『発展計画』的な中・長期のものと、単年度の事業実施のためのスケジュール的なものに大別される。
企 画 書
○一般的には、どこか(誰か)へ提案していくための資料。
○事業全体の企画書では、事業計画書と類似してしまう(公募事業等)。
○事業計画書よりは、事業の内容がイメージつきやすいもの。
○多くは、一事業・一サービス等の内容を整理したもの。
(2)事業計画書を作成する目的
今までの自分・・・
言葉で表現するのが難しい・・・。
書き方が分からない・・・
今のままでよいと思うのだけど・・・
リーダーの頭の中にはあるので、その都度聞けばよい・・・
そんな余裕がないので、口頭で確認している・・・

① 自分たちの考えをまとめるため
② 事業内容を振り返り、検討・修正して、よりよいものにするため
③ 自分たちへの協力者を増やすため
④ 自分たちが方向性を再確認・共通認識するため
(3)事業計画書の性格
“事業計画書”は、その多くは団体の将来構想を設計した『中・長期ビジョン』と、その一年のスケジュールを設計した『単年度事業計画書』(文書&表)に大別される。
①中・長期ビジョン
団体が現状維持を優先するのではなく、自分たちの夢に向かっての計画を示すもの。
ただし、荒唐無稽なものにならないように、現実に即して設計をすること。
概ね、3~5年スパンで作成し、状況によっては随時修正していくもの。
文章化よりも、図表化する方がイメージとしてつきやすいが、できるだけ目標(最終・年度別)が抽象的にならないように注意する。
《例示1:『中・長期ビジョン』》
最終到達目標(                     )

年度別到達目標(重点目標)・・・1,2,3年目ぐらいまで考えてみる
事業名・・・考えられる事業名をいくつか挙げてみる。次に、対象・実施目的をそれぞれ考えてみる。

②単年度事業計画
その一年の事業スケジュールやその事業の目的を明記したもの。
文章で作成したものと、図表化したものの2種類がある。
《例示2:単年度事業計画表》
事業名ごとの、個別事業、対象・実施目的を考える。月ごとに実施することを記入 する。

《例示3:単年度事業計画書》
特定非営利活動法人 山口せわやきネットワーク
平成17年度 事業計画(一部抜粋)
山口市市民活動支援センターに関する事業
ア.山口市市民活動支援センター管理運営事業
市民活動へのきっかけづくりや市民団体への応援を行うことにより、市民活動への理解と充実を図る。

【市民活動応援セクション:構想】
◎目標  市民の自由な社会貢献活動の発展を目指して!
◎応援テーマ  「私」発!
◎位置付け  市民活動の発展型センター
◎応援範囲  活動へのきっかけづくりからNPOへ!
1 施設運営管理
(1)開館業務
○開館時間  月~土10:00~19:00、日祝10:00~18:00
○閉館日  水曜日及び年末年始
(2)運 営
施設及び備品類の管理、利用者統計
2 情 報
(1)「さぽらんてだより」の発行(月1回)
(2)ホームページの管理運営
(3)電子図書館の維持更新
(4)市民活動に関する情報整理
3 相 談
市民活動総合相談窓口の設置及び助言、マッチング。
4 人材養成
(1)市民活動啓発イベント(1回)~市民への啓発のため~
(2)交流サロン・お気軽講座(6回)~活動に気付き、考えていくため~
(3)市民活動充実講座(3回)~団体活動を充実するため~
(4)市民団体勉強会への派遣(要望)~団体運営を考えるため~
(5)職員勉強会及び研修会への参加 ~資質向上を図るため~
5 市民団体応援
(1)拠点等の提供(会議室、ミニギャラリー、印刷機、器材貸出)
(2)事務局機能代行(郵送物等代行受取、問合せ先代行)
(3)同封送付サービス(「さぽらんてだより」発送への同封)
(4)検討すべき視点(起業セミナーなどでいわれる7項目)

<基本的な視点>
① 誰が客(対象)か?
② その客(対象)が抱えている・期待しているニーズは?
③ そのニーズに対して、どう応えていく?

どのようなことで利益が生じる?・・・参加費徴収

最初の客はどのようにして獲得する?・・・広報計画

資金を誰が、いつ、どこから、どのように調達する?・・・予算書作成

どの業務をどのように実行する?・・・役割分担
*事業計画の見直し時でも、この視点を忘れずに!

聞くのとやるのは大違いということがよくわかりました。
2時間という時間で、事業計画の立て方がバッチリできるなんて夢のような話はなく、考え方の基本を今回はよーく教えてもらいました。活かすも殺すも私たち次第。挫けずがんばりましょう!
講師もいわれていましたが、この考え方はあくまで村林式であって絶対ではないので、もっと違う方法があれば教えてください。

NPOオフィス担当の講師、村林さん。
講師:村林康彦(NPOオフィス担当)
真剣に話を聞く参加者
真剣に話を聞く参加者
始めは楽しそうに進行していましたが、だんだん寡黙になっていく参加者たち。
グループ作業。始めは楽しそうに進行していましたが、だんだん寡黙になっていく参加者たち・・