<午前の部>助成団体担当者のための実務セミナー報告

1月17日山口県社会福祉会館にて、(公財)助成財団センター・(公財)山口きらめき財団主催の助成金セミナーがあり、さぽらんてからもスタッフ2名が受講してきました。
セミナーは助成財団(する側)・申請団体(受ける側)向けに午前・午後の部とありました。

<午前・第1部:助成団体担当者のための実務セミナー>
【講座内容】効果的な助成事業を行うために
【講  師】(公財)助成財団センター 本多 史郎 氏

本多氏により作成された、『助成事業を運営するための手引き』をもとに、助成事業担当者が実務を行う上で抑えておくポイントや留意点等を学びました。
さぽらんてが助成をすることは、今のところありませんが、助成側の目的を知ることは、団体支援をする上で欠かせません。さぽらんては「受ける側」の立場から、助成財団が市民団体になにを求めているのか潜入して探ってきました。

そもそも、助成事業とは何か。
「社会的な目的を達成するために、助成金を体系的に、助成団体が助成対象者に供給すること」

社会的な目的とは社会課題・地域課題のことです。
それを解決することを目的とするのは、助成する側も受ける側もおなじです。
目的が同じ時に、助成側が大事な助成金をどんな団体に託すのか。
どんな団体なら任せてみようと思うのか。ここが一番知りたいところです。

講師が「助成事業にたずさわる際、心に留めておきたいポイント」として2つあげておられます。

一つは、
「社会的な目的を達成するためには、先ずその目的をはっきりさせること」
これをはっきりしなければ、お金を社会に流したというだけで、それ以上の効果はきたいできない。

二つ目は、
「情報の重要性」
・助成を受ける側の団体や個人が、目的を達成するために適切な企画を立てているのか、またその企画を実行に移すだけの力があるのかを審査すること。
・社会的な目的の調整のために、助成団体事務局・担当部を中心としたステークスホルダー(各関係先・関係団体)間での情報のやり取り、コミュニケーションをはかること。

社会的な目的を達成するために、適切な助成対象者(パートナー)を選ぶことを婚活に例えられていましたが、それほど助成する側は真剣です。大事なお金を託すのですから当然ですね。
助成することが目的ではないのですから、目的が同じなら相手が誰でもいいという訳にはいかないのです。

助成財団は助成申請件数が増えることを望んでいることもわかりました。
婚活と同じですね(笑)

できるだけ多くの団体から申請を受けて、その中でもよりよい団体・個人を選考したいのです。それは、より効果的に目的を達成するために重要なことです。
団体が助成金を狙うのと同じように、助成団体もよりよい申請者を狙っているのです。

そのための募集要項を作成します。
それは選考するために必要な情報です。
午後に行われた助成金セミナーとも重なりますが、この選考に必要な募集要項に空欄や白紙、虚偽の内容があった場合は即アウトです!!

昼食の座談会で出た話です・・・
「書類美人には騙されるな!」という(笑)

書類だけは上手に仕上げてくる書類美人。
あるいは書類美人の代筆。

これに騙されないように面接やプレゼンがあるのだとか・・・(笑)

でも逆を言えば、書類は少々つたなくても、プレゼンスキルを磨けば、伝わるということでもありますよね!!
よーし!さぽは「心を動かすプレゼン講座」企画します!

また、単年ではなく2年、3年と継続して助成する「フォローアップ」助成事業をする財団もあります(まだ多くはありませんが)
解決や達成に長期的な時間を要する課題が増えてきたといえるかもしれません。
その際、助成団体も訪問など行い、コミュニケーションをはかる努力をするそうです。
ただ、書類の報告を待ってるだけではない、成果を期待してくれていると思うとお互いのモチベーションも上がります。

同じ目的を共有するパートナーを探すべく、お互いを知ることが大事なのですね。

<午後の部・助成金セミナー>レポートにつづく・・・

<スタッフ おだ>