<午後の部>活動団体向け助成金セミナー報告

<午後の部・活動団体向け助成金セミナー>
午後は、活動団体向けのセミナーで、助成情報の集め方・選び方や、助成する側へのアピール方法などを、助成する側の視点からアドバイスしていただきました。
また、セミナー後半では、県内で助成事業を行っている財団の担当者から、平成25年度の助成事業募集に関する説明を聞くことができました。
当初、定員は50名とのことでしたが、100名を超える受講者で会場は熱気に包まれてました。

【講座内容】
「みつけよう!!自分たちにピッタリな助成金」
【講  師】
田中 皓 氏:(公財)助成財団センター 専務理事

今回のセミナーの目的
1. NPOの活動資金とその特徴、助成財団を知る
2. 団体の事業を発展させるための資金源としての助成金の性質と上手な活用方法、応募時の留意点(助成金獲得につながる申請書類の書き方を知る)
(レジメより)
について、わかりやすくご説明していただきましたのでポイントをあげていきたいと思います。

まずは助成金のメリットについて
●まとまった金額が調達できる。
●助成団体などの担当者からアドバイスが得られる。
●団体の信用が増す。

留意点について
●自己負担金が求められる場合がある
●積算払いの場合、事業費を立て替えなくてはならない
●助成終了後の事業継続が困難になりがち
●決められた会計処理・報告提出などが求められる

講師は、助成金を財源基盤の強化にどう活かすかがカギだとおっしゃいました。

助成で得た財源で効果的に事業を展開したり、組織基盤を固めるとともに、その実績を団体財源の拡充にどう結び付けるか。
助成金を「呼び水的資金」と考えて欲しいとも。

そして、助成財団が明かす、審査員を納得させる申請書の書き方を教えていただきましたので、ぜひ今後の参考にしてみて下さい。

まずは基本ですが
申請書の空欄・白紙、記入漏れは即アウトです。空欄がある時点で審査から外されると言っても過言ではありません!
他には
●申請者の連絡先は明確で、必ず連絡が取れる。
●申請事業と助成プログラムとの整合性を保つ。
●審査員にわかりやすい簡潔な文章で書く。
●書式、添付書類、提出期限などを厳守する。
●読みやすい文字
これは本当に基本中の基本ですが、言い換えればここでつまづいているようでは、土俵にもあがれないということになります。

タイトルの書き方については、タイトルを見ただけで事業内容がわかるということが基本です。
●キャッチコピーではない
●実施内容と成果を含むとよい
●好ましいタイトル例⇒「・・・による・・・(支援・構築・向上etc)事業」
●タイトルの具体例
 「学校・家庭のITネットワーク構築による子どもの防犯事業」
 「店舗内高齢者一時預かり施設による在宅介護支援事業」
 「音声ガイド付き杖の開発による視覚障害者外出支援事業」

最大のポイントはこれ!
●申請用紙に項目が分かれていても、いなくても、以下の6項目を必ず書く。
1.背景
2.目的
3.目標
4.計画
5.成果物
6.助成事業後の展開
上記を混同しないようにすることが大事です。

申請書を書く際の留意点や、アピール方法、また書類以外での必要なスキル(コミュニケーション能力や、プレゼンテクニック、リーダーシップ)なども知ることができました。
このセミナーで学んだことを団体支援につなげてまいりますので、助成金申請に関するご相談等お気軽にお声かけください。
お金を託す側も、実際に現場で活動する団体も目的は同じなのです。パートナーをみつけたら、協働で問題を解決するという意識をもたなくてはいけません。それには目に見える形で成果を情報として表に出していくことも必要不可欠です。財団が助成したお金が、どんな形で使われて、どんな課題を解決し、どんな成果を出したか。あるいはどんな発展が期待できるか。
HPやブログ、広報紙などで情報を共有する努力を怠らないようにすることで、助成金もきっと次回の発展に繋がる呼び水になることでしょう。

<スタッフ おだ>