NPOトークサロン報告Vol.2 ☆NPO法人子どもステーション山口☆

■NPO法人 こどもステーション山口

【活動目的】
子どもたちが、芸術文化に親しみ、社会体験や社会参画の機会を広げ、豊かな「子ども時代」を過ごすことができる環境づくりをすすめ、健全な成長に寄与することを目的。

【NPO法人取得までの流れ】
昭和49年 「ゆたかな子ども時代」を実現するために、「山口おやこ劇場」として活動スタート
平成13年 誰でも文化に触れられ、もっと子育てしやすい山口にするためにNPO法人格取得。
平成19年 指定管理者としてクリエイティブ・スペース赤れんがを受託運営
☆法人化して今年で6年目。トータル33年にわたる活動を継続。

【NPO法人格取得に大変だったこと・変わったこと】
NPO法人への理解、共有、難しかく、最初はちんぷんかんぷんで「社員」って何?という状態だった。それぞれが独立した組織だけれど、全国的ネットワークがあるので、勉強会を開催したり、先駆的に法人格をとった団体から情報を得たりして理事や会員が納得するまで2年をかけて取得した。中でも一番大変だったのが、趣意書づくり。活動をしていく上でずっとついて回るものなので、NPO法人格をとった時の気持ちを大切にしたいと、今でも総会資料には毎回添付している。同時に定款づくりにむけて、組織や資金の見直しを行った。4歳以上が会員だったのが、法人化後は子どもの文化は大人が保障しようと会費は大人のみとし、子どもは登録制とした。自分のこどもだけでなく、隣のこどもも連れてきて舞台が観られる、施設の子ども達も先生が会員になることで観にいける。会員しか受けられないこれまでの共益から公益性のある団体へ大きく転換できた。また、書面整理をする中で事業の枠組みがはっきり出来てきた。

【抱える課題】
ずっと付いて回る、人・物・金をなんとか企画力でクリアしながら寄附金、助成金、事業の共催なども受けてここまできた。今の若い会員は、メールでの連絡が多いので、顔を合わせての双方向のコミュニケーションもとって欲しい。団体の活動をすることは公共性があることなので、自信を持って動いてもらいたいのだが・・・会員も減少傾向にあるので、皆さんにもっと良さを知ってもらい活動できたらと思う。

【活動の源】
かかわり続けているのは本来の性かも?舞台鑑賞や野外活動、ワークショップの時の子どもが喜ぶ姿がたまらない、元気をもらえる!また主体性があり、しっかりしている仲間がおり、活動との関わりが、自分の子育てサポートとなっていた。

【これからの夢】
行政との協働にむけての理解!実情を理解して評価・判断基準を持ってほしい。管理だけではなく、市民意識を育てる行政であってほしい。

熱心に話をする子どもステーション山口の山本さん。
子どもステーション山口山本さん