NPO知的資産マネジメント研修ステップ1~マーケティングへの理解~

7月8日(日)、さぽらんて主催「NPO知的資産マネジメント基礎研修」を、山口市男女共同参画センター第2講座室にて開催しました。
午前10時から午後5時までという長丁場の講座にも関わらず7団体から14名の方が参加されました。
参加者が予定を大幅に超えたこともあり、少々手狭に感じる会場でしたが、たくさんのワークショップが組み込まれ、熱気に包まれた講座となりました。

<参加団体>
○ピース☆バンビーノ  ○特定非営利活動法人あっと
○Yan(Yamaguchi Art Network)
○山口自閉症研修協議会あくしゅの会
○山口市男女共同参画ネットワーク ○Do A Front
○特定非営利活動法人山口県腎友会

講師はやまぐち総合研究所有限会社所長でプロセスマーケティングプランナーの中村伸一さんです。

今回の講座内容は、
・団体PR(自己紹介)
・マーケティングへの理解
➀マーケティングって何?
➁各々の団体のマーケティングは?
➂ソーシャル時代のマーケティング
・現状を分析する
➀SWOT分析で強み、弱み、機会、脅威を探る
➁各団体のSWOT分析実践
➂各団体よりSWOT発表
・知的資産マネジメントを知る
➀知的資産とは?
➁各団体の知的資産を書き出す
➂知的資産の発表
・理念・ミッションを考える
➀理念・ミッションの設定方法
➁創業(設立)時の理念を発表
➂➁のディスカッション
➃仮のミッションを設定する

進行時間の都合上、「知的資産マネジメントを知る」は次回に持ち越しとなりました。

■最初の自己紹介からアクティブです!
参加者全員、会場中を歩き回って、相手を見つけては名前を紹介しあいます。ここで大切なのは「ハイタッチ」!ハイタッチという動きを加えるだけで、心が打ち解け仲間意識ができるのだとか。。。
そしてもう一度、歩き回りタイム。今度は相手を見つけては「この2、3日の間にあった楽しかったこと」を話します。ここでも、話し終わったらハイタッチ!すっかり盛り上がり、皆さんの「しゃべりたい度」はかなり上がった様子でした。

■マーケティングって何?わかっているようで難しい「マーケティング」について、ペアになり話し合いました。
「活動を広める」、「社会のニーズを探りそれに合ったものを発信」、「需要と供給をリサーチ」など意見を出し合ったあと、「ユニクロ」を例にマーケティングを学びました。

「Q.ユニクロはなぜ売れるんでしょうか?」
これを参加者全員で話し合い、発表しました。
「シンプルでカラーバリエーション豊富」、「安い」、「毎週特売のチラシ」などの意見から見えてきた、ユニクロのマーケティングミックス(=4P)。
○商品 Product(=何を)
○プロモーション Promotion(=どのように。宣伝、広告)
○価格 Price(=いくらで)
○流通 Place(=どこで)
プラス
○ターゲット(=誰に)

これで「マーケティングミックス」がだいたい飲み込めましたので、次は各団体のマーケティングミックスをつくってみました。
SNS(フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス)が出現したことで、マーケティングは大きく変わってきたそうです。現在の「マーケティング3.0」はソーシャルマーケティングと言われ、人間中心・利用者がパートナーになる時代です。
そして、そのマネジメントでもっとも重要なのが「ミッション・ビジョン・理念」なのです。

■次の作業では、各団体の現状を分析しました。
SWOT分析で強み(Strength)、弱み(Weakness)、機(Opportunity)、
脅威(Threat)を探ります。各項目について、団体ごとに話し合い、発表しました。皆さん冷静に自分の団体を分析することができたようです。

■理念、ビジョン、ミッションを考える作業ではまず、各団体の設立時の思い、理念を発表していただきました。それを聞いたほかの参加者は、その理念から期待すること、これからやってほしいことを書き出します。
期待されている内容をもとに、改めてミッションをつくる作業に移ります。

今回の講座はここまででした。
参加の皆さん全員で、和気あいあいと良い話し合いができる雰囲気の講座となり、私たちも大変勉強になりました。
次回は8月26日(日)~ミッションの確認~です。
次回も楽しみです。皆さん、お疲れ様でした!

スタッフ 河村

参加者同士で自己紹介を行っています。
歩き回ってたくさんの人と自己紹介
マーケティングミックスを図とともに解説する中村先生です。
マーケティングミックスを図とともに解説
和やかな中で意見発表を行っています。
意見発表も和やかな中で落ち着いてできます
団体ごとに分析したことを発表しています。
団体ごとに分析したことを発表